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最新掲載日:2002・03・27

渡壁裁判の判決公判の報告が寄せられました。司法の正義が踏みにじられたとしか言い様のない判決にこの国の未来が見えるようで、暗い気持ちで読みました。「三権独立」は絵に書いた餅でしかないのでしょうか?
「ひのきみ通信」の渡壁裁判のHPも併せてご覧下さい。
http://member.nifty.ne.jp/hinokimi/index.htm
 件名: 渡壁(隆志)裁判(3/26 第10回)1年2ヶ月実刑判決弾劾!!
 日付:  2002/03/27
 差出人:T.M.(千葉県) 
 渡壁裁判の判決公判を傍聴しました。論告求刑そのままの1年2ヶ月の実刑の判決で,渡壁さんは,裁判終了後再び獄中に捕らわれてしまいました。弁護側は,ただちに控訴の手続きを行いました。
 この裁判を傍聴したことのある人ならば,たいていの人が無実を確信すると思うものの,判決はそうあまくはないかもしれない,しかし最悪でも執行猶予付きという予想をしましたが,これほどひどい判決とは思ってもいませんでした。
 弁護人は,「始めに結論ありきの判決」だと語っていましたが,この判決は,「戦争のできる国家」づくり攻撃の強まりのなかでおこっている,国家意思の表明であり,「日の丸・君が代」反対,教育基本法改悪反対,憲法改悪反対,管理教育反対を闘う教育労働者への見せしめ攻撃だと感じました。
 裁判所の判決は,高橋校長などの検察側証人の証言を延々と引用し,そして,それが「ビデオなどの証拠と一致,符合しており,証言は具体的で,迫真性があり,信用性がある」だから,「ビデオでは転倒の場面の記録はないが,それは,『テープがない』『電池がない』という声が記録されているように,記録者が狼狽したためであり,むしろそれは事前に証拠造りをしようとしたものではないことを示しており,被告が校長に怪我を負わせたものであると認定できる」などという得手勝手な推論での認定によるものです。渡壁さんが,「車を急発進させて,校長にぶつけて転倒させた」という,決定的な証拠がないのですから,「検察側の,証言」だけで事実認定をするのは,間違っているのではないでしょうか。ビデオ撮影が始まるまでは教頭が写真撮影をしていたということですから,テープ,電池がなくなってビデオ撮影ができなくなったというのなら,また写真撮影をすればよかったのではないでしょうか。なぜ,教頭はこのとき写真撮影をしなかったのでしょうか。検察側に都合の悪い部分が,消されたと思えてきます。
 一方,渡壁さんの供述については,「被告の調書と公判廷供述との間で,校長の作為性を強調するものに変遷してきている」「『勝手に押してきて勝手に転んだ』というのは,被告の述べる状況とも符合しない」「『ほら倒れるぞ』などといったという高橋の声は録音されていない」「従って,被告の証言は信用できない」と,検察の主張を丸写しの認定をしています。
 量刑の判断では,「生身の人間に,車をぶつける行為は,……悪質」などと述べ,保釈後の公判で髪を金髪に染めてきたことにまで触れて憎悪を示し,有罪で実刑の判決を行ってきたのです。
 公判終了後,千葉地裁門前で,千葉学校合同委員長を先頭に,マイクによるアジテーションと横断幕で,小池洋吉裁判長への怒りをたたきつけ,同時に渡壁さんへの激励を行いました。
 みなさん,渡壁さん支援の声をあげましょう。
 なお,公判に先立って2分間のTV局の撮影がありました。TVでは何度も見たシーンですが,実際に見ると実に奇妙なものでした。撮影中,裁判長や検察官は心なしかポーズを取りじっとしているのです。後ろの方で,経過時間の告知がされるほかは,シーンとした時間が流れていきました。せっかくの時間,裁判長やスタッフの自己紹介でもやったらどうなのだろうなどど思いつつ,ジッと長い2分間を待つのでした。

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